愚かだろうと言われようと15の夜の少年はまだ其処に在る

15歳の夜から20年以上経ちました。それでもなお、変わらない部分は変わらないままでいます。

まずい北海道ラーメンを食べながらこんなことを考えていた

北海道ラーメンをうたうラーメンがまずかった。

 

いや、うまいまずいは主観によるものだが、

美味しいとは思わなかった。

 

まず、北海道要素が分からない。

豚骨ベースでクリーミーで濃厚をうたってるけど、

明らかに業務用で高濃縮の豚骨スープは濃いだけ濃くて牛乳みたいだし、

札幌ラーメンってそんなに豚骨濃厚じゃない。

 

メニューを見ると、同じ豚骨スープを醤油で割った「旭川」と

塩で割った「函館」が並ぶ。函館ラーメンも清湯が多いんだけどなぁ。

 

なので、中太ちぢれ麺も合わない。これも本州のメーカーがつくっているのか、

かんすいの利きが甘くプリッとしていない。弾力がない。

 

チャーシューはは脂身と赤みのバランスにこだわっているらしい。

あぶってあるけど柔らかく、悪くない。既製品だろうけど。

 

なぜか広島の鰹みりんふりかけがある。

鰹やゴマの風味はクリーミーでメリハリのないスープには合う。

合うけど、これも甘い味付けだから余計に甘い。

 

やみつきになるのは「塩」「糖」「脂」なんて言うけど、

バランスが悪いとここまで病みつきにならなくなるか、というお手本のよう。

 

それでも駅チカの立地だからそれなりに人は来るんだろうなぁ。

と思ってたけど、土方のおっちゃん数名しかいなかった。

 

恐ろしいのは、普通に作って普通にまずいってのはあるもんだね。

ということ。