銀牙伝説WEEDオリオンで最も面白い話
22巻169話が至高。
山中の戦いの最中、鉄砲水に襲われた奥羽軍。
はぐれてしまったオリオンは敵将の一人、謙信と出くわしてしまう。
一対多数のピンチ…かと思いきや、謙信は「女 子供の命を取るほど落ちぶれちゃあいない!」と宣う。
そんな男気に対しオリオンは
「こいつ敵のくせに意外なこと言うじゃん」
という上から目線。
かと思いきや、そういえば仲間がいないことに気づいたオリオン。
急にそわそわし始めたと思ったら、
謙信の「(仲間はどうした?)答えろ小僧…」に対し、「うるせえよ!」と一喝。
しまいにはシリウスの中で妄想が広がり、
「俺の仲間をどうした!? 俺の仲間を殺ったなてめえら!!」
と言い出し、女子供には手を出さない男気・謙信に「ぶっ殺すてめーっ」と飛びかかっていく。
なめられ、一度は無視された挙句に、いわれの無い言いがかりをつけらた謙信が
「なにい!?おれか!!」
とびっくりしてしまう様は本当におかしい。
ここではしょったが、福島弁まるだしの甲斐雑種・咬切も交えた3つ巴”話が通じてない”奴らの会話が、ギャグとも真面目とも分からない雰囲気を醸し出している。
(当事者は戦闘中なので全員真顔でしゃべっている)
謙信およびその部下たちの殺さずの誓いはなかなかのもので、
オリオンがガチで謙信を殺そうとしたことが分かっても、
「ケガをさせたくねェ」
と言うなどイイやつであった。
物語の中で、『オリオンが暴走して危なっかしいね』という描写はいくつか見られてきたが、なぜこの場面で、なぜこんなギャグっぽい出し方で開花させたのかは謎。